広島の中山間地から、日々の暮らしと自然をお伝えします


by keikonosato

車の無い田舎暮らし 

e0149157_4212317.jpg車を手放してから10日が経ちます。「車が無いと田舎には住めないよ」と言われていますが、本当なのでしょうか? 確かに、唯一の公共交通機関であるバス便も一日5便しかありません。しかし、子供の頃にはそのバスさえなかったのです。芸備線駅周辺に集中していた、小・中学校や役場も、家からは30分歩かなければなりませんでした。今は、駅から広島駅方面への列車が、朝6時前から夜11時迄は1時間ごとにあるのです。その駅までは20分ほど歩けばいいのです。
とはいっても、市町村合併で安芸高田市となり、市の庁舎が吉田町に移り、何もかもが吉田町を中心になっているのが現状です。その吉田町へのバス便も5便しかありません。市のイベントや各種協議会等も、市の庁舎がある吉田で行われることが多く、開催時間も数少ないバス便への配慮はまったくありません。こんなことからも「車がないと生活できない=地域のお世話役が引き受けられない=市政への参画ができない」と言われる由縁かも知れません。たしかに、車のない生活をはじめてから、日々いろいろと困ったコトや戸惑うことに出会います。

①目の前の県道37号線はトラック等を含め交通量が多く、車もかなりスピードをあげて走るので、怖い思いをすることがしばしばあります。しかし、「歩道のない場所」があるのです。たいていのトラックは歩いている人を見つけるとスピードを緩めてくださるのですが、そうでない車両もあり、トラックの風圧に飛ばされそうになります。雨の日は横を駆け抜ける乗用車からまともに水を浴びせかけられる事を覚悟していなければなりません。
②車がスピードを出しやすい直線道路が続く「長谷木バス停」近くには横断歩道がなく、県道を渡るのに、いつも難儀をします。
③駅からの県道を歩いていると、知り合い方から「送りましょう」とお声をかけていただくのはとても嬉しく思うのですが、「甘えていいのかな…」と自問してしまいます。今後は、お世話になる加減を考慮する必要があると思います。高齢・一人暮らしになっても安心して「自立して生きる」ためにも、公共サービスの充足がソフト面を含めて必要だと思うのですが…。
④先日、広島駅発22時、向原駅着23時7分の列車で降りたら、駅前にタクシーがいません。いつものように電話を入れたら「10時の列車以後は乗る方がないので、運転手を帰します」とのことでした。「それでは歩きます」と言ったら、奥さんが「私の車で送ってあげますから」と申し出て下さいました。雨も降っており、この時はご好意に甘えたのですが、今後は「9時広島発の列車が最終」と思うことにしました。昭和30年代、芸備線で広島の職場に通勤していた頃は、9時が最終列車だったので、仕事を終えてからの映画は時間的に無理だった事を思い出しました。
⑤甲田町にある歯科医院で3ヶ月毎の検診を受けていたのですが、車が無いと通院が難しい事が判明し、向原町にある歯科医院を紹介してもらいました。今日は雨なので、バスで行くつもりですが、初めてのお医者様への不安があります。
⑥防災無線で案内のあった、甲田町にある「ミューズ」で開催されるイベントに、シャトルバスでもあれば参加できるのに…

今後も、「車のない田舎暮らし」を実践してみて、初めて気づくコトが多いでしょう。「ヤッパリ無理だった…」とならないように、工夫をしながら続けたいと思います。なによりも、車を使わないことは石油を使わないことですし、保険やメンテへの出費もありません(車はほんと!、金食い虫です!)。そして、事故を起こす不安からも解放されます。自分や他者の命とひきかえに、わたしたちはひじょうに「危険な乗り物」に依存しています。そのことをもっと考えてみては、いかがでしょうか?
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by keikonosato | 2009-07-25 06:47